名古屋でめまい・ふらつきの鍼灸治療 なかやま鍼灸院

めまい・ふらつきの症状

めまい・ふらつきと一言で言っても、その症状の表現のされ方にはいくつかの種類があります。主に「ぐるぐる回る」や「ふわふわする」と表現されるめまいは神経性のめまいだと考えられます。神経性以外のめまいには、起立性低血圧（いわゆる貧血状態）などで起こる「立ちくらみ」や、薬の副作用で起こるものや、自律神経が原因となるものがあると考えられます。

めまい・ふらつきの原因と簡易的な鑑別

神経性のめまいの原因となる部位は大きく分けて、脳などの中枢神経に原因がある中枢性めまいと内耳にある三半規管に原因がある末梢性めまいに分類されます。

中枢性めまいの症状は「ふわふわする（浮遊性）めまい」と表現され、脳の異常や高血圧などで生じます。めまいは持続して起こり、頭を動かしても悪化はしません。耳鳴り・難聴を伴うことはありません。しかし臨床的には耳症状を伴うめまいでも「ふわふわ」すると表現される方も多いので、ポイントは「頭を動かしても悪化しない」という点でしょう（耳が原因のふわふわ感であれば、頭を動かすと悪化します）。

末梢性めまいの症状は「ぐるぐる回る（回転性）めまい」と表現され、三半規管などの異常で生じます。突発的・周期的にめまいが起こり、頭を動かすとめまいが悪化します。耳鳴り・難聴を伴うことが多くあります。雨天などの低気圧時に悪化することがあります。突発性難聴やメニエール病を発症した際のめまいはこちらに分別されます。

しかし臨床的には耳症状を伴うめまいでも「ふわふわ」すると表現される方も多いので、先述のように、ふわふわだろうがぐるぐるだろうが、めまいが「頭を動かしても悪化しない」のであれば、なるべく早く病院で脳や血圧の検査を受けるべきだと考えます。耳の症状が併発しているのであれば、こちらもなるべく早く耳鼻科へ行くべきです。立ちくらみや薬の副作用や自律神経的な問題が原因であれば少なからず自覚があったり、症状をくり返していると考えられます。

めまい・ふらつきの治療を病院で受けるなら

発症する症状には個人差もありますが、めまい発症の原因から考えると、（立ちくらみではない）頭を動かしても悪化しない、吐き気を伴う強いふらつきが短期間で複数回続いた時には、早めに脳外科などで一通りの検査を受ける（脳に異常がないことを確認する）ことが安心につながると考えます。めまいと同時に何かしらの耳症状（聴力低下・耳鳴り・耳閉感・聴覚過敏のどれか）があれば、これも早めに耳鼻科へ行くべきでしょう。病院での治療は基本的にガイドラインに沿って行われるので、検査機器の有無と医者個人の診断能力を除けば大きな病院も小さな病院も大差はありません。

しかし、めまい・ふらつきに関しては、病院の検査で異常が見つからない・薬を飲んでも症状が治りきらないという方が多くいらっしゃいます。また、症状の程度や発症のしかたも人それぞれです。実際MRIなどの検査で脳・耳ともに器質的な異常が見つからなくても、上記の中枢性めまいと末梢性めまいの症状が混在する患者さんもいらっしゃったりします。そのような方々にこそ、鍼灸治療を受けていただきたいです。

自分でできるめまい・ふらつきの治し方

めまい・ふらつきが強い時には起き上がるだけでも苦労することもあります。階段の昇降時には特に気をつけて、車の運転は極力控えた方が安全です。転倒などの二次被害を予防するためにも、めまい・ふらつきの症状が強い時にはくれぐれも無理せずに休むのが一番です。先述のように（脳に原因がある）重大な症状の先駆症状としてもめまい・ふらつきが起こることはあります。程度・頭を動かして悪化するか・耳症状の併発があるかなどを鑑みて、早急に病院へ行くかを判断することが第一です。くり返しているめまい・ふらつきなどであれば、自分でできる治し方もあります。耳への血流を良くすることと、首を緩めることです。

なかやま鍼灸院でのめまい・ふらつきの治療

西洋医学的な検査で異常が見つからない場合のめまい・ふらつきでも、鍼灸治療によって症状が改善する可能性は大いにあります。耳周囲および頭部への血流を改善したり、首肩の筋肉の緊張を和らげることで心身をリラックスさせたりすることで、驚くほど症状が軽減することもあります（残念ながら、全てのめまい・ふらつきを消せるわけではありません。症状の軽減がみられないケースもあります。「私の場合はどうでしょうか？」とよく問われますが、「何回か治療をさせていただかないと判断できない」というのが正直な答えです）。

めまい・ふらつきは生活の質に大きく影響します。転倒してケガをしてしまうかもしれませんし、車の運転が不安になってしまいます。少しでも症状を軽減させるためにも、めまい・ふらつきでお困りの方は鍼灸治療を受けてください。